五月病

投稿日:2024/5/4

GWも後半に入りました。

新入社員の人たちもちょうど周りが見えるようになり、休暇明けの仕事場に思いをはせる時期です。

この時期、五月病という言葉が流行ります。

英語では下記のように言うようです。

spring fever
spring fatigue
May blues

ただ、筆者は長年海外と関わって暮らしてきておりますが、いずれとも聞いたことがありません。

海外の就職事情と大きく関係しているのかも知れません。

新卒一斉入社という文化は、欧米にはありません。

そもそも学生の内に就職活動をし(学業を休んでも)就職内定を取っておくという考えがありません。

筆者の駐在時代にも、何度か学生から(就職につながるような)インターンの申し出がオフィスにあったようですが、いずれも断っていたようです。

また、向いに座っていた同僚の娘さんも、同様に在学中に履歴書を送っていたようですが、まず学業に専念し卒業してから再度連絡するように、と言われていたそうです。

新卒入社という入口(チャンス)は一つだけで、その後はエスカレーター式、それを逃してしまうとかなり選択肢が狭まるということは日本の悪しき習慣の一つだと思います。薄れてきているとは感じていますが。

であれば、欧米の新卒者はどう仕事を探すのでしょうか。最初は、バイトから入る人もいます。また、比較的求人の多い職からキャリアを始める人もいます。

私が最近まで一緒に働いていた米国法人のCFOは、某大手自動車販売店(いわゆるカーディーラー)の販売員からキャリアを構築しました。販売員から、店内のリース部門に移り、それが性に合うと感じてから、ファイナンスの道を自分のキャリア軸としたようです。

既にCFOだったのが、やはりどうしても避けて通れないとして、仮に学ぶ内容はほとんど知っていたとしても、MBAを仕事しながら修めました。

単純に偉いと思いましたね。いつまでも努力を続ける人生でありたいですね。