Customer is shopping around

投稿日:2024/8/11

日本でも海外でもありますが、ある大口案件を聞きつけた代理店・販売店が一斉に、メーカーに見積依頼を出す事があります。

もしくは、その大口案件元の客が、もっと良い見積を得るために、複数の代理店・販売店にコンタクトする場合があります。その後は一緒です。代理店・販売店が一斉に、メーカーに見積依頼を出します。

こういう場合、"A customer is shopping around."と言っていました。

多くのケースでは、モデル名も台数も指定ですので、メーカー側では間違いなく同案件だと分かります。それと、モデル名も台数も指定であれば、他社に案件がいくことはなく、必ず自社に注文が来て、ただどの代理店・販売店が受注するか、だけということも分かります。

そして、メーカー側で知りたいのは、誰が最終顧客なのか、誰がshopping aroundしているのか、です。

これはまず代理店・販売店は教えてくれません。何故なら、メーカーが受注取って欲しい代理店に情報を横流しするかも知れないから。もしくは、メーカーが直でその最終顧客と話をつける(直接販売する)かも知れないから。

メーカーが最終顧客に直接販売することを、going directと言っていました。

日本語では「直(ちょく)で行く」みたいな表現ですかね。

知られたら、代理店・販売店にものすごく嫌われます。しかし、代理店・販売店をすっ飛ばすので、利益も多く取れ、情報もコントロールでき、かなり旨味はあります。

 

 

長年ビジネスやっていますので、shopping aroundもgoing directも余程経験しました。

ただ、shopping aroundがあって、何故かパタリと引き合いが消え、注文も来ず、半年後に注文は結局他社に行ったということを知った例もありました。理由は価格。品質は数倍良いのですが、価格となるとどうしようもないのが日本製メーカーの実情です。