大学受験の英語について

投稿日:2025/9/2

筆者は英検対策指導を行っておりますので、中高生を担当することが多いです。

中でも高校生に対しては、英検の目標級を取得した後か、もしくはその時期が来れば、そのまま大学受験のための英語を指導することになります。

 

ここでいつも思うことは、英検と大学受験の英語は性質が大きく異なるということです。

 

英検は何年もわたって同じスタイルを維持しており、各級においても、語彙の難易度、長文の長短はあれど、解き方は一貫しております。

 

ところが、大学受験の英語は大学によって大きく変わります。

また、その大学の世間一般の評価や偏差値と関係なく、やたらめったら難しい英文を出してくる大学が本当にたくさんあります。

実は大学受験の英語は、筆者でも答え見ても悩んでしまうことが多くあります。

英検は、その点はっきりしておりますので、正解はかなり明確です。

(たまに間違った解答を最初に言ってしまうなどやらかしてしまうことありますが)

 

先日もある関西の有名私学の英語の長文問題を生徒さんと一緒に解いておりましたが、「え?これ本文読まなくてもいいんじゃね?」みたいな設問が複数ありました。

複数ですよ。

また設問の引っかけ方も非常に似ています。この2つの選択肢で迷わせて、実は正解はこっちみたいな。

 

だから、今後の対策は、本文読まずに設問だけ見て解いていく、それで時短で正解を導けるか、となっています。

 

英語の勉強よりかは、その大学の問題設定の傾向対策になりつつあります。

 

「過去問を制する者は受験を制す」と言われることは本当だと思います。

まさか過去に出た設問がまったくそのまま同じく出て来ることはないですが、スタイルに慣れるということでは非常に有効です。