国際ロマンス詐欺について
投稿日:2024/12/9
最近、報道がありますよね。
誰が騙されるんだ、私だったら騙されない、ということもあるのではないでしょうか。
先日、そのSNS国際詐欺の半分まで行きましたので、その経緯と何故そうなるのか筆者なりに検証したいと思います。
(ロマンスの方ではありませんでしたが、だいたい参考になると考えます)
筆者のLinkedINアカウント(ビジネス系のSNS)に見知らぬ方からの友達申請がありました。
「SNS国際詐欺の防ぎ方」とか検索して出て来る記事読んでましたら、知らない人からのメッセージには返信しない!とか書かれていますが、やっぱりそれで大きな発展につながることもありますので、無視できないわけです。
そもそも誰もが最初に会ったときは、見知らぬ人です。
友人の友人だとか友人の紹介のみを受け付けるというのもありましたが、それも自分のネットワークがただ横に広がって行くだけですので、だいたい似通ったバックグランドの人の可能性あります。
飛躍的に次のステップに行きたい場合は、これも限定できません。
それで、承認しました。女性です。香港の方のようです。
プロフィールももっともらしいこと書かれていました。
金融関係の仕事をしているようです。
「初めまして。私は香港です。英語できますか。」みたいな、ちょっと翻訳機かけたような文が来ました。
これも別に大丈夫です。最近はみんな機械翻訳使います。
英語で返すと、それから英語でのやり取りになりました。
「今の会社やめて日本でカフェかバー開きたいんだけど、大都市かそれともそうじゃない方が良いんかなー?」と聞かれます。
筆者個人は大都市は嫌いですので、地方都市が良いと言いました。
自分(筆者のこと)は関西にいるけど大阪神戸とかはどう? <- ミスポイント①
すると、LinkedINアカウントは会社やめたら会社に返さないといけないのと言われます。 <- フラグ①
LINEかWhatsAppもってる?そっちで話さない?と携帯番号を出してきます。<- フラグ②
筆者はチャットアプリは必要最低限しかしないので、LinkedINのみのやり取りで全く問題なかったのですが、WhatsAppアカウントでコンタクト取りました。<- ミスポイント②
携帯番号は確かに香港の国番号から始まり、検索かけるとヒットしました。しかし、アイコン写真が別人です。<- フラグ③
そういうこともあるかなと思いました。筆者にもアニメキャラのアイコンにしている人がいます。<-ミスポイント③
そして、LinkedINアカウントも消えました。チャット履歴は残っていますが、既にその女性のアカウントは存在しません。<- フラグ④
聞くと「言ったでしょ。アカウントは会社に返却したの。」<- フラグ①の繰り返し
WhatsApp上で色々話しますが、自分のことは一切話しません。しかし、筆者のことを言葉巧みに聞き出してきます。<- フラグ⑤、ミスポイント①繰り返し
都度、褒めてきます。筆者の英語力、ビジネスに対する洞察力など。<- フラグ⑥
しかし、ここまで来たら筆者もかなり疑っています。それで、「SNS詐欺 防ぎ方」などで検索し、調べました。
すると、「電話はするが、カメラの前に顔は一切ださない」と書いてありましたので、オンライン会議を提案しました。
日本でカフェかバー開きたく、それが本気であれば、もちろん筆者もどんな人かどう話をするか確認したいです。
ところが「電話はまったく問題なし!」しか言いません。
そしてもう一度「電話でなく、オンライン会議でカメラの前にいてもらいます。どんな顔でどう話をするか確認させてください」と言いましたら、グダグダそれができない理由を並べます。
そこで、さすがの筆者も理解し、WhatsAppをブロックしました。
これが顛末です。
筆者のミスと引き返すもしくは気づくフラグが複数でてきます。
ミスポイント① 自分の個人情報を教えてしまう。
ミスポイント② 自分から誘導先にコンタクトしてしまう。
ミスポイント③ 自分に都合よく解釈する。
フラグ① 会社に返すようなSNSアカウントなんて存在しない。
フラグ② より匿名性が高いLINEかWhatsAppに誘導する。
フラグ③ アイコン写真が別人。
フラグ④ 誘導先に移動した途端、元アカウントが消える。
フラグ⑤ 自分のことは一切話さない。
フラグ⑥ 相手を頻繁に褒める。
ここまで引き返すポイントがあったのに、突き進んだのか自分でも不思議です。
多分、日本でカフェかバー開きたいという言葉が、筆者の常日頃やりたいこと(海外進出支援)に合致したためだと思います。
その思いが強ければ強いほど、怪しいポイントがあっても自分から目を背けて信じたいと思うのではないでしょうか。
だから、ロマンス詐欺の被害者の方を一概に責めることはできないと思うんですよね。
心の隙間があって、それを埋めたいという思う気持ちがそうさせるのだと思います。