"どん底"を経験する
投稿日:2024/12/14
今年ももうあと三週間ちょっとで終わりです。
ダイソーの創業者である矢野博丈が今年の2月に亡くなっております。
今では、押しも押されぬ100円ショップ業界の最大手ダイソー(DAISO)を創った方と認識されておりますが、夜逃げを経験されていることも知られています。
自ら「転職9回、夜逃げ同然1回、火事1回」と語っています。
1970年代に物価が上昇してインフレが発生してもこの商売にしがみつきました。これを評して「これは"どん底"を経験した人だけがたどりつく発想」と言われました。
「運も実力も無い自分には続ける以外に道はない」「その日を食べていければいい」「1円でも儲かればいい。100個売れば100円になる」という気持ちだったそうです。
成功したときは、人々はその時しか見ませんが、本人は挫折を経験し、それを乗り越えてたどり着いた心境であると思います。
Apple創業者の一人、Steve Jobsは一度自社を追われています。
And then I got fired. How can you get fired from a company you started?
そして私はクビになった。自分が始めた会社からクビになるってどういうこと?
スタンフォード大学の卒業式でのスピーチの一節です。
本人は相当こたえたそうで、同じスピーチでこうも語っています。
I was a very public failure, and I even thought about running away from the valley.
私は皆から大失敗した者とみなされ、シリコンバレーから逃げ出そうとさえ考えた。
これ大げさでなく、本当です。
よくあるじゃないですか、脚色が入って大げさに語られることって。
実は、当時本当に「終わった人間」だとみなされており、その時に出会ったことがある人のブログを読んだことがあります。
だから、失敗しても良いと思います。
そして、私たちは失敗に寛容でなくてはなりません。
「あなたが転んでしまったことに関心はない。そこから立ち上がることに関心があるのだ」
リンカーン大統領の言葉とされています。(原文が見つからない・・・)