あいつは行くとこないからいつまでもいるんだ
投稿日:2025/1/3
A rolling stone gathers no moss.
転石苔むさず
このことわざには、日英で意味が違います。
日本では、職や住むところをころころ変えている人は、何も達成できない意味で使われています。
ところが、米国では主に活発に動いている人は臨機応変に時代の変化に対応できるという意味で使われています。
元々はイギリスの古いことわざで「一つの場所にも他の場所にも定着せず、常に動き回る人々は、責任や苦労から逃げている」から発生したとされているそうです。
ということであれば、日本での使われ方は、元の意味に近いですね。
駐在時代にいた業界は非常に小さな業界でした。
違う都市のどこかの誰かの転職さえも分かる規模です。
取引先(周辺機器メーカーですね)にあるマネージャーがいました。
その会社に20年ぐらいいる人なのですが、何せ業界内での評判が悪かった。
あいつの下で働くなんて100万ドル積まれても断る。とまで言われてました。
Not even for a million dollars. という表現を知ったのはこのときです。
何やったらそんなに言われるようになるんだろう。
それでそのマネージャーが20年も同じ会社にいるのですが、あいつは行くとこないからいつまでもいるんだ、と言われていました。
そうか、そのような考え方があるのか。
日本では同じ会社に長く勤めることが美徳とされて来ましたので(今は違います)、同じ会社に長くいるということは能力がないとされ他から声がかからない、という見方は新鮮でした。
そしてそのマネージャーが納期を大幅に遅らせたことがあります。
その言い訳メールが長文でした。
長文言い訳責任転嫁メールに5回ぐらい筆者の名前が入っており、みんなから嫌われている理由がよく分かりました。