不確定要素を排除する(可能な限り)

投稿日:2025/1/22

 

あるスポーツの戦術アナリストの生徒さんがいます。

筆者にとってみると、試合には不確定要素がものすごく多いのに、どこを切り取って戦術を立てるのだろうという疑問がありました。

 

それは、「可能な限り不確定要素を排除する」ということだそうです。

頑張って勝つんだだけでなく、考え得る限りの可能性を検討し、不確定要素を削っていく。

話が深くなるとまるで研究者と話しているような気分に陥ります。

 

ドジャースにラソーダ監督という名物監督がいました。

何かの大会の前だったかな、レポーターに"What's your strategy?"と聞かれたんですね。

そしたら、“Strategy? We gonna win every game! That’s our strategy!”と答えました。

「戦略?試合に全部勝つんだ!それが俺らの戦略だ!」

 

名将とも呼ばれた人です。おそらく多くの戦略が頭の中にあったと思います。

それをこのようにけむに巻いたわけです。

 

筆者の普段の仕事において直属の上司は大手メーカーから来られた人です。

見習うべきところが非常に多くあります。

 

大手はそんなの分かりませんでなく、仮説を立て検証していくそうです。

 

今まで筆者はデータがないからそんなの分かんないよとか(数百万円もする)市場レポート買わなきゃいけないとかやたら言われました。

その際に反論もできなかったのですが、大手のやり方が分かりました。地道に調べていくんです。

大手が大手たる所以ですね。さすが日本を代表する企業だと感じました。

 

仮説たて、検証する。

面白いことに突き詰めると何事もアカデミックになって行くんですね。

「ビジネスは接待で決まる」とか「金を積んでナンボ」とか、そういうのじゃないんで安心します。