通報の義務

投稿日:2025/5/23

児童虐待が疑われるとき、躊躇なく通報できるかどうかは、日本と欧米諸国において、意識に雲泥の差があると思います。

特に米国においては、国民の義務という認識があったと思います。

ところが、日本ではそうでなかったらどうしようという思いがまず働き、通報をためらう方が多いようです。

 

今はどうか知りませんが、筆者が米国にいた際に、米国人医師が蒙古斑を知らず、日本人両親による児童虐待を疑い、警察に通報したという話を聞いたことがあります。

アジア人医師がいて事なきを得た、という話だったと思います。

赤ちゃんによっては、確かに蒙古斑も背中全体に出る子もいますし、知らなければそう疑うこともあるかも知れません。(しかし、医者だろ知っとけよ、とは当時思いましたが。30年以上前の話です。)

 

また、これも日本人両親に関わるものですが、自分の子どものお風呂上りか何かの写真を写して現像に出したら、写真屋が通報して、逮捕になった話も聞きました。

もちろん虐待も何もないわけですが、これは文化の違いだったと思います。

裸を写す、それが幼児・児童であっても許されない、という認識が日本と米国で如実に違います。

で、その写真屋にお咎めがあったかというと全くそうでなく、誤認逮捕であってその両親が被害を被っても、写真屋は正しいことをしたのです。

 

児童相談所虐待対応ダイヤルは「189」です。

令和元年12月3日(火)午前8時30分より、通話料を無料化したそうです。

 

筆者個人は、日本であろうと米国であろうと、周りの大人が気づいて助けるのは、義務だと思っています。