話すことが出来るようになること
投稿日:2025/5/17
永遠のテーマですね。
日本では何年も英語を学校で学ぶのに、話せるようになれない。
対して、英語の読み書きは結構まともに出来るのに、話すことが出来ない国民としては世界的に稀有です。
(普通逆です)
自戒も含めて言いますが、何年英会話スクール通っても、話すことができないという結果もおおいにあり得ます。
特にネイティブの先生とのレッスンだと、分かっても分からなくてもどんどん進んで行き、ただ英会話している気になってしまうリスクもあります。
お子さんを何年も英会話スクールに通わせても、何等かの結果があったように思えず、あれは何だったんだろう?と親御さんが思うことは、あながち否定しきれません。
そこで子どもたちの英語レッスンでも英検対策に力を入れることも、納得いきます。目に見える形で結果が残りますから。
最近、別の場所で英語を教えている方と深く英語学習法について議論する機会がありました。
その彼女も、日本では何年も英語を学校で学んだのに話せない、というのがかつての悩みでした。
(ただし、読み書きは出来て、東京のある有名な私立大学でてる方ですので、基礎がなっていないわけではありませんでした)
たどり着いたのが、GDM英語教授法。
不勉強にも筆者はこの教授法を知らなかったのですが、彼女はこの教授法を教えるスクールに3年通って、話せるようになったそうです。
GDMの特徴
・日本語を一切使わずに英語を教える。
・授業中は、教師より生徒がたくさん発言する。
・生徒は、教師の言う文章を復唱しないで、自分の見たままを英語で言う。
・見る、聞く、言う、読む、の順番で英語の4技能すべてを1回の授業で行う。
・教師は、丁寧な準備と生徒への注意力が求められる。
・文法用語(現在進行形とか、過去形とか)は教えない。
・説明をしないで教えるので、通常の授業が苦手な生徒にもかえってわかりやすい。
・教師は準備の負担が大きい。しかし、それに勝るやりがいがあるという。
・教科書は、シンプルな棒人間が印象的な「絵で見る英語」を使う。
この教授法のことを良く知らないときに、実は彼女のレッスン風景を見学させてもらったことがあります。
確かに上記特徴にあるように「シンプルな棒人間」が使われていました。
当時、ただただ面白いと感じていましたが、これを続ければ簡単な言い回しで話すというスキルは身に付けられると思いました。
しかし、人気はなく、廃れて行っているようです。
もう少ししたら、絶滅するかも知れないと彼女は危惧していました。
正直に筆者も、仮に話せるという結果がついて来るにしても、生徒からつまらないと思われるのではないかと、感じました。
分かっても分からなくてもネイティブの先生と"Uh huh!"とかやっていた方が楽しいと思われていたなら、この教授法は無理だと思います。
また、「教師は準備の負担が大きい」ところもネックです。
教師も人ですから、出来る限り負担のない方法を取りたいです。
人間は合理的な判断をしないことは周知の事実です。
世界を変えてしまう完璧な製品/サービスでも日を見ないことがたくさんあります。
世間的な人気とその製品/サービスの良し悪しは必ずしも比例していないことは、筆者も嫌と言うほど思い知らされました。
結果が伴い、かつ続けてて楽しいという教授法があれば良いのですが。