価値を示すことができるか
投稿日:2024/6/29
海外を相手にして働く、もしくは海外で働くということは、海外に対して、もしくは現地において、自分が働いた分、価値をもたらす存在でなくてはなりません。
価値 = 言葉が話せる ではありません。
むしろ言葉なんてまったく必要なかったということもあります。
例えば、先日筆者が日々やり取りをしている米国オフィスから技術者をよこして欲しい旨依頼が来ました。その出張費用負担の申し出もありました。筆者も同行しないといけないと感じましたが、その費用負担には筆者の分は一切考慮に入っておりませんでした。
(言葉が分からなくても)技術者は出張費用を負担する価値があると判断されたのでしょう。
対して、両国の言葉しか分からない筆者には出張費用負担するまでの価値はない、ということだと思います。
非情なことですが、メーカー海外営業キャリア20数年で、多くの場合に突き付けられた真実です。
ですので、個人的に技術職への圧倒的な羨望があります。
価値あれば、是非来てくださいと言われる、もしくは現地にて仕事のオファーがある、ビザのスポンサーの申し出がある、こういうことが用意されると思います。
ただですね、むかーし昔ですが、遠い南アジアの国に出張した際に、私のプレゼンを聞いたお客様に「ウチの孫娘の婿としてゼヒ」と言われたことがあります。あのオジイサン、会う人みんなに言ってたかも知れませんが、数少ない「価値」を見出してもらった瞬間でした。