Crystal balls tend to be hazy
投稿日:2024/1/3
業界誌(オンライン)を読み散らしていたら、タイトルの表現が出てきました。
Crystal balls tend to be hazy.
直訳すると「水晶玉は靄がかかりがちである」となります。
さて、これは何という意味でしょうか。
Crystal ballは水晶玉です。Hazyという言葉は靄がかかっているや煙いなどの意味があります。山火事の煙もhazeですし、スモッグもhazeです。Morning hazeというと朝もやのことになります。
これでもわかりにくいですよね。
水晶玉は誰が使うでしょうか。おとぎ話では?
魔女が使いますよね。未来を見通すときに。
ということで、Crystal balls tend to be hazy.は「先が見通せない」という意味で使います。
ビジネスでもよく使う表現です。
未来を予測する(例えば今期の需要を推し量る)場合にCrystal ballが使われます。
このように英語圏では、俗にいうおとぎ話系の慣用句表現がよくあります。
Magic wandなんかそうですね。
魔法の杖です。
There is no magic wand.のように使われます。
「魔法の杖は無い」が直訳です。「魔法のようにはいかない」というニュアンスで、困難な局面を杖の一振りで解決したいけど出来ないという意味で使われます。
他にSilver bullet。銀の弾丸です。ナニコレ?
銀で作られた弾丸は狼男や吸血鬼などを撃退できるとされていたそうです。
よって、必殺技的なことで使われます。
一気にライバルをなぎ倒せる製品のような。
筆者が出ていたある会議で
先方が"We need a silver bullet."と言ったら、"No, we just shoot with what we have."と返した日本人の課長がいました。
秀逸な切り返しで、おぉと感動した記憶があります。